懐かしさを感じさせる様相の特急北近畿から見える田園風景は心を穏やかにさせ、三田からの2時間を快適に過ごさせてくれました。

城崎温泉駅で降りてすぐの広場には下駄の奉納や温泉の飲み場もあり、情緒あふれる城崎の街の始まりを感じさせてくれます。駅のすぐ近くに案内所もあり、各種の情報や割引券を入手できたことも嬉しかったです。

案内所ではロープウェイ乗り場までの無料バスを呼ぶ事が出来、寡黙だけれども感じのよいおじさんがロープウェイ乗り場まで送ってくれました。

ロープウェイ乗り場のすぐ近くではジェラートを食べながら足湯に浸かることも出来、のんびりとロープウェイの時間を待つことができました。5～6分程ロープウェイに乗って山頂に到着すると、山々に囲まれた城崎の街が一望でき、その神秘的な景色に心奪われます。ロープウェイ山上駅にはそのような景色を望みながら食事を楽しめるカフェレストランもあり、おいしいうどんをいただきました。

下山後は無料バスのサービスはありませんでしたが、城崎の街は、来る前に地図で見ていたときには歩き回るには少し広いように感じましたが、実際に歩いてみると風情ある街並みのせいか、歩くことが苦にならず、ロープウェイ駅からJR城崎温泉駅までも難なく歩けました。

旅館に入ると、冷たい抹茶で出迎えてくれ、疲れがすっかり癒されました。案内された部屋は二人で泊まるには十分すぎる程大きな部屋で、トイレ、洗面台がキレイなことも嬉しかったです。何より、案内を担当してくれた仲居さんの丁寧な説明と感じの良さのおかげで、とても快適に過ごすことが出来ました。

3種類の貸切温泉はフロントを通さずに入ることが出来、手軽に利用できました。その内の一つである檜風呂を利用しましたが、脱衣所、風呂場共に広く、檜の香りもよかったです。

夕食はかに、刺身、しゃぶしゃぶ、鯛、はも等盛り沢山の内容で食べきれない程でした。

料理を食べ終わると、いよいよ外湯めぐりに出かけたましたが、一番印象深かった御所の湯は高い天井、足湯付きサウナ、表面が温泉で覆われた温かいイスなど、他ではあまり経験できないような造りになっていました。

外湯めぐりの後、おしゃべり好きな愉快なおばさんの射的屋さんを訪れました。魅力的（？）な賞品を目指しましたが、思ってた以上に難しかったです。

この城崎で何より印象深かったのは夜の街並みです。川、石橋、柳に旅館の灯り。まるで映画の中にでも迷い込んだかのようなその景色は、城崎の一番の見所だと思います。食、景色、街並み、人、そして温泉。城崎温泉の持つ多くの魅力が私たちの旅を彩り、癒しを与えてくれました。